三井金属アクト

スペシャル対談

ベテラン×若手対談

ものづくりのスピリットを伝えたい。

ものづくりは人づくり。
三井金属アクトは、仕事を通しビジネスパーソンとして成長したい人材の成長意欲を後押しする風土があります。
ここでは、実際の職場での指導や交流について、若手社員とベテラン社員が本音で語り合いました。

社員プロフィール

長岡 智治
ベテラン社員
長岡 智治開発部 横浜設計室 / 2006年入社 工学部卒

入社以来、開発部に所属し、主にサイドラッチの開発を担当しています。現在はチーフエンジニアとして7名の部下のマネジメントを担当。新規プロジェクトのリーダーも務めています。

長岡 智治
若手社員
安藤 公佑開発部 横浜設計室 / 2017年入社 機械システム工学専攻修

1年目は主にノーマルラッチの開発を担当。中国拠点へ、量産立ち上げの手伝いに行くという貴重な経験もしました。現在は新たに立ち上がった新規プロジェクトに参画しています。

雲の上の存在とじっくり語り合えた2時間

先輩の熱い言葉に
心が震えた2時間

安藤:

私が入社後の工場での研修を終え、正式に開発部に配属されたのは1年目の秋でした。新入社員の私にとってチーフエンジニアなんて雲の上の存在じゃないですか。だから長岡さんのことも遠くから仰ぎ見るだけでしたよ(笑)。

長岡:

安藤さんの最初の印象は、“大型新人”が来たぞ、というものでした。まず、背が高い(笑)。それから声が大きくて、特に笑い声が遠くにいてもよく聞こえるから、これはなかなか存在感の大きな新人だな、と。今だから言うけれど(笑)。

安藤:

ありがとうございます(笑)。長岡さんって、今もそうですけど、いつでもすごく忙しそうだから、新人としては声をかけるのは少し緊張していたんですよ。初めてじっくり話せたのが、ある飲み会の帰り道でしたね。

長岡:

ああ、覚えてるよ。電車が遅れて、根岸駅で2時間ばかり足止めされたとき、一緒にベンチに座って、いろいろと話したっけ。

安藤:

ええ、「エンジニアはタフであれ」「モノをよく見ろ」「結論から言え」「アウトプットを出せ」といったようなアドバイスをいただきました。長岡さんと話して、自分が学生ではなく、一人のビジネスパーソンになったのだと改めて自覚しましたし、長岡さんの情熱もすごく伝わってきました。あのときの言葉は今も私のなかにしっかりと残っています。

長岡:

安藤さんは、三井金属アクトが10年ぶりに取り組むリニューアル製品の開発プロジェクトに、開発メンバーから抜擢して、設計業務を取り組んでもらっているけど、仕事のやり甲斐はどう?

安藤:

お客様へのデザインレビューに向けて、日々、問題点を話し合い、改善を重ねています。3年目の私にとってはチャレンジングですが、でも、やり甲斐は大きいですよ。プロジェクトのミーティングでは、営業担当者や実験担当者など、他部署のベテランメンバーの前で意見を言う機会がよくあります。私のような若手の意見でも、皆さん一人のプロジェクトメンバーとしてしっかりと耳を傾けてくれるので、若い人材でも仕事を通して成長できる機会が多いと思います。

トライさせて、しっかり見守り、フォローする

トライさせて、
しっかり見守り、フォローする

長岡:

我々設計者は、製品開発の上流工程で非常に大きな責任を担っていて、その分、やり甲斐は大きいと思う。

安藤:

そうですね。新製品の開発というタイミングでプロジェクトに参加できたのは私にとって貴重な機会です。設計という、まさにものづくりの根幹に携わっているという醍醐味を感じます。

長岡:

設計を進めるなかでは一人では解決できない問題も多い。お客様の要求に応える設計にするのはもちろんだけれど、いかに量産しやすいか、製品の品質は問題ないか、などさまざまな角度から設計を進めていくから、生産技術や実験評価、品質保証など他部署との連携も重要だね。周囲とのコミュニケーション、モノをよく見るということが、スピーディーな解決につながっていくんだよ。

安藤:

確かに長岡さんには1年目から「現物よく見てアウトプットのイメージを固めろ」と、とことん教え込まれました。製品を立ち上げる際には試作と評価検証をくり返し行い不具合の潰し込みをするのですが、どのような評価検証をしてもらうかひとつとっても関係者で認識を合わせなければ無駄な作業になってしまいます。自身で試作を組み立てたことでモノをよく知ることができ、他部署の人との正確なコミュニケーションにもつながったと思います。

長岡:

自ら人とコミュニケーションをとるということは、安藤さんはしっかりできているね。次の課題はお客様とどうコミュニケーションを取っていくかだね。

安藤:

はい。確かにお客様とのコミュニケーションは、まだ難しいと感じています。私たちと視点が違いますし、思ってもいなかった指摘を受けることもあります。

長岡:

今、安藤さんはお客様へのプレゼンテーションの効果的な進め方や、ツールの上手な使い方、話の組立方などを、社内で実施しているミニDR(※)を通じて体感してもらっているから、きっとその課題も乗り越えられると思う。自信を持っていい。

安藤:

ありがとうございます。若手でもさまざまな仕事に挑戦でき、その様子をしっかり見守って、的確にフォローしてくれるというのはアクトのよいところだと感じています。

長岡:

私自身、先輩からそのように育てられたからね。上司がしっかり見てくれているという安心感があるからこそ、“失敗しても何とかなる”と、思い切ったチャレンジができるんだよ。こうしたフォローは大切にしたいと思う。

目標とする存在が身近にいる幸せを感じながら

目標とする存在が
身近にいる幸せを感じながら

長岡:

開発部は横浜本社に引っ越して間がないけれど、新しい環境はどう?

安藤:

開放的なオフィスで、他部署の皆さんともコミュニケーションがとりやすいです。

長岡:

仕事に集中しやすい環境だよね。これは会社側からの期待の表れだと思うし、そのプレッシャーを力に変えて、仕事の成果を出したいね。

安藤:

はい、私もそう感じます。

長岡:

安藤さんの将来の目標は?

安藤:

もちろん長岡さんのような存在になることです。誰にも負けない豊富な知識を身に付け、周囲を巻き込みながら、スピーディーにアウトプットを出せる、そんな技術者が目標です。目標となる先輩が同じ職場にいるという環境は、とても恵まれています。

長岡:

目標とされるのはとても光栄なことだね。それに応えてもっと自分を磨いていきたいね。また、自分のノウハウ、特に失敗から学んだノウハウは、これからもっと安藤さんたち若手にしっかり伝えていきたいと思う。「モノを見てアウトプットにこだわれ」という姿勢は開発部のDNAだから、これも確実に受け継いでいきたい。

安藤:

目標というより、今やりたいこととしたら、中国拠点で量産立ち上げに携わった経験がとてもプラスになったので、次はメキシコの量産拠点にも行ってみたいと思います。

長岡:

そのチャンスは必ずあると思う。どんどん外に飛び出して、たくさんのものを吸収してほしい。期待しているよ!

※DR Design Review。製品が要求事項を満たしているかどうか、さまざまな関係者がそれぞれの観点で設計を評価し、スムーズかつ適切な製品設計を進めるためのレビュー会

ものづくりのスピリットを伝えたい。

アクト通信簿

三井金属アクトの理念に
基づいたアクト通信簿。
長岡がつけた安藤の採点は・・・
最後までやり遂げる 70点

“やるしかない”というスピリットを学んでもらっているところです。姿勢はいいけれど、まだアウトプットのないところが課題。

新しきを創造する 60点

ゼロから何かを生み出していくのは、決して簡単なことではありません。若手の安藤さんは、まだまだ発展途上。

躊躇せず試みる 90点

チャレンジする姿勢は素晴らしいですし、結果を怖れずにトライする姿勢は高く評価したいと思います。